エスカレーター転倒防止

エスカ(エスカレーターハンドレールラッピング)は、既存のエスカレーターの手摺に貼り付けるだけで、エスカレーターの事故を防止する機能を持たせます。エスカレーターの装飾・広告・情報案内・注意喚起(手すりにおつかまりくださいなど)とともに、転倒防止に効果を発揮します。

転倒対策の必要性

東京都内のエスカレーター事故 救急搬送車数

「1日平均3~4件発生」「年間平均1,395件発生」

 →このうち高齢者(65歳以上)の割合62.1%→このうち事故種別の割合/転倒64.9%(2018)

東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」H30より

東京新聞記事

高齢者の転倒事故対策は、運動能力の低下・動体視力の低下 などにより、エスカレーターで転倒しやすい 状況にあります。高齢者人口は、2040年の ピークに向け、増加の一途に向かい、 エスカレーターの新規設置台数は、 年間1,500台以上のペースで増え続けてます。 今後、ますますエスカレーターの高齢者対策は、 必要になると思われます。

詳細→BLOG「エスカレーター事故の経緯について」

転倒対策の仕組み

高齢者の事故の大半は、エスカレーターの乗降口で、乗るタイミングを誤り、 つまずいて転倒してしまうとう過程を取ります。 そこで、ハンドレールに一定間隔で動くセーフティーマークが 目印となり、乗降口での乗るタイミングを合わせやすく補助し、 転倒を防ぎます。また、このセーフティーマークは、シート に印刷したものをハンドレールに貼りますが、セーフティマークの他に「手すりにおつかまりください」「立ち止ってください」等の注意喚起を印刷するとさらに効果的になります。

詳細→BLOG「詳細セーフティーマークの仕組み」

ハンドレールラッピングの事故防止効果

1. 東京メトロでの社会実験(H24.3.23)

都心地下鉄駅2駅で1日100人を対象に7日間計測、弊社ハンドレールラッピングの 施工前後でのエスカレーターでの手摺に掴る割合と歩行する割合を調査した。 (H25.11.15「建築設備&昇降機 No.106」に掲載)

手すりに掴まる人が33%増

手すり掴まり率グラフ

■エスカレーター(踏段)を歩く人が 46%減

踏段歩行率グラフ

詳細→BLOG「東京メトロでのエスカ社会実証実験」

2. 新幹線駅での転倒事故追跡調査より

弊社ハンドレールラッピングの施工前では、2カ月間で8件の転倒事故があった。 エスカ施工後の6年間の転倒時発生率を調査(2009年~2014年追跡調査1)、 では、事故発生率は、78%減少した。その後、4年間(2015年~2018年 追跡調査2)の調査では、さらに発生率は0.30%となり、2018年度では、 事故は、1件も発生していない。(2020/2 ラバーインダストリー掲載)

転倒事故発生率グラフ

詳細→BLOG「転倒事故ゼロ達成、ラバーインダストリーに寄稿しました」